第2回目の朗読会。
第1回目にも増し盛り上がりました。
京都や東京からの参加者もあり、気軽に詩を楽しむ、
というこの会ならではのおもしろさが出てきました。
会場の大爆笑を誘った、はまさと子さんの「方言詩」は絶品。
何てことはない世間話も詩になりうるということを見せつけてくれました。
それにしても詩の捉え方や表現方法がいろいろあって楽しいです。
常陽新聞の方が取材に来ていました。


リチャード赤 塚による前説。

なぜか森本レオ風でした。

岩崎さん

花の色

24時間眠れる薬をロレンス神父が所持していたなら

僕はこんなに優しい喜劇を筆に手を取り歌いやしない

香月郁

へだたり

あなたは言った 人間て嫌い だって隙間があるんだもの

寂しいよ 人間て 嫌い

リチャード赤塚

後からいって俺 聞こうと思うんだ 俺と巡り会えて良かったのか?

俺の接し方は あれで良かったのか?

死んだ後ってのはな、犬も人間も動物もみんな一緒なんだってよ

だから俺聞いてみる 喋れなかった奴らに聞いてみる

角田康弘さん

ソフトな二人

君は浴衣の帯で 僕の身動きを止める

これから始まる ささやかな地獄にほほえみ会う二人

はま さと子

SASEBO

うちのふるさとナガサキ県サセボ市クロカミ町こーぷにゅーたうんてゆうとこに

住んどったっちゃん越してきたときはたしかにニューやったばってんが

にじゅうねんもたって まだその名前っておかしかよね

堀口 道子

さざなみ地獄

見ろ あれが張付の刑ってやつ 竹の柵のむこうに

若い男女が括られている それを見ている

ひとりは女房持ちで ひとりは旦那持ち だってよ

とおる

歌うことが好きでした

雨の日も 晴れの日も 雷の日も 木枯らしの日も

歌うことが好きでした 他の何もかもを犠牲にしても

歌うことが好きでした

コットンさん

7月の風はやさしいやさしい風です

虹色朝顔たちに朝を告げ そっと去っていくのです

朝顔たちは唄って踊って ありがとうしているのです

アトラクション

休憩を挟んでの実行委員による「Hしりとり」。

直接的な言葉を使わず、「エッチなこと」を言葉で表すしりとり。

なかなか難しいです。

山田喜一

サイレン

希望のスクラップ 絶望のスクラッチ

何を始めても冴えないとき 人混みの中でおぼれるくらいなら

死んでしまったみたいに 眠れ 眠れ

京都から参加の なるせこうへいさん

直径40cmの夜

お酒の滴がテーブルの落ちた

その液体は見る見るうちに広がって 宇宙のような夜を作った

僕はあわてて お猪口を投げ捨て 物差しを取りに

鵜飼トシロウ

あなたが 花をとってきてという わかったよといって

僕はあなたから離れて 探しに出た 街角から雪のカーペットの下まで

天使と悪魔の住む森も ロッキンチェアに寄りかかるおばあちゃんの手の中も

市川晴美さん

夜の公園

私は小さいこと ブランコが嫌いでした 今は特別好きってわけじゃないけど

泣きたいとき 夜の公園にいって ブランコに乗っています

ブランコに乗っていれば 揺れていて 泣いてても ばれないでしょ

こちらも京都から参加の 中島まほさん

疑問

国家のリーダーといわれる人たちは 小難しい理論を こねくりまわして

今日も世界中で衝突している人対人の子供のようなけんかを

国民を巻き込んで紛争を起こして苦しんで多くの人が悲しんでいる

東京から参加の成瀬信彦さん

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